おめぐり庵

おめぐり山のキッチン建設

少しずつ、確実に進んでいます、おめぐり山のキッチン建設。Little by little, the mountain-site-kitchen construction have been progressing.   2021年1月30日、垂木の打ちつけが完了し、2階骨組みまでできましたーっ!Jun. 30, we have completed building its whole structure.     ここで特記したいこと。それは、ここまで全ておめぐり山のヒノキ林から丸太を一本一本伐り出して使っていること。Special note:So far, we have cut cider trees from our mountain and used them.     2年前の夏に皮を剥ぎ、立ち枯らしさせたヒノキ林。丸太は全て大切に使い、この後広葉樹を植林していきます。We peeled the bark of the trees in summer 2years ago. They have dried very well and became high-quality lumbers.     さて、これから屋根葺きと壁張りを並行して進めます。屋根は大和葺き(長板葺き)にする予定です。(伊勢神宮でこの手法が使われているようです。) From now, we will construct the roof and wall at the same time.   明確な設計図はなく、創りながらこうしよう、ああしよう、と夫婦で話し合いが繰り広げられる日々。口喧嘩は多少あっても怪我だけはないよう氣をつけます。     ...

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雪ごもり

1月7日から積もり始めた雪が、あたりを銀白の世界にかえて4日目。 ゆっくりゆっくりと地面に舞い落ちる雪の時間。 朝のテンの散歩では静かな雪の世界を楽しんでいます。 新雪の上に残った1匹の動物の足跡。猫の足より大きく歩幅もひろい。私たちの散歩コースを先導するように続いています。 どこかの犬がはぐれたのかなぁ。。なんて考えてたら、その足跡は田んぼの畦道を横ぎって、薄暗い森の中へと消えていきました。 もしかしてキツネかなぁ? これまで見かけたことのない動物の存在を想像して、なんだか嬉しくなりました。 家では一日中薪ストーブに火をつけてゆっくりと過ごしています。 いつもは土間の隅につながれているテンも、部屋の中にいれてもらってます。火の前を陣取ってヌクヌク氣持ち良さそう。 3日も経つと、そろそろ土いじりが恋しくなってきました。種のカタログを見たり、本を読んだり、自然農を実践している方々の映像をYouTubeで見ながら、さて、今年はどんな風にやってみようかと思いを巡らせています。 ベンは山の建設作業に必要な、ノミやチェーンソーなどの道具の歯を磨ぎ始めました。 積雪が溶けたら、ヒノキを伐りだしてキッチン建設の続きが始まります。茅刈りにも行かなくちゃ。やりたい作業が列をなして待っています。 1月11日、今日で積雪 4日目。もうそろそろ雪も溶け出すだろうと期待しつつ、 しめきっていた部屋に風をいれて掃除でもしよっと。 written by Masami ...

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七草粥2020 Seven Spring Hurbs

 2021年1月7日 毎年恒例、野や畑から採ってきた七草のお粥を 今年は赤餅をコトコトと煮込み、自家製塩麹で味付け。 滋味に富んだ味わいと粥の温かさが五臓六腑にしみわたります。 今年も心身健やかに歓び多き一年でありますように。。。 Wishing for good health and prosperity, we had the seven-spring-hurb-porridge this morning. Jan.7.2021 ...

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松ぼっくり食事法

明けましておめでとうございます! 新しい食事方法で新年を始めませんか? まずはじめに、なぜあなたは「食べる」のでしょう? 単に美味しいから、もしくはアルコールによく合うからであるならば、あなたはおそらく中毒問題を抱えています。リハビリテーションセンターにチェックインするべきかもしれません。 食べものは本質的に私たちの体にエネルギーを供給するための手段です。ある意味で、食べものは唯一の真の薬学です。私達が私達にとって最も良いものを食べるならば、私達は最も良い私達になることができます。ですが、一般的には、「味」を最重要項目として食べているようです。確かに「味」は食べ着物が新鮮であるかどうかとかいう基本的な情報を知るために必要ですが、何を食べるかを決定づける重要項目になってはいけません。そのような、非常に短期間であるものを重要視していると、本当の健康的な食事を摂ることができなくなります。   松ぼっくり食事法(目覚めるための食事法) (松ぼっくりを食べる食事法ではありませんよ!) 現代は体重を減らす、筋肉を増すなどの身体的変化のために食事を選択することも一般的になっています。そうではなく、「食べる」ということにより高い目的を持ち、あなた自身が秘めた能力の開花と普遍的な成長のために食事をしてはどうでしょうか?そこで、松果体の脱灰を意識することをお勧めします。松果体は、私たちの体内時計、私たちの睡眠-覚醒サイクル、生殖システム、そして私たちが知っているよりはるかに多くの大切な身体機能を管理しています。松果体は私たちの脳の中心にあり、小さく松ぼっくりに似ていることから、その名前が付けられています。それで氣楽舎では松ぼっくり食事法と呼びます。 ですが、恐ろしいことにこの内分泌器は、現代の生活環境が原因で石灰化している傾向があります。この石灰化の主な原因は、合成フッ化物、塩素、および合成されたカルシウムです。 石灰化した松果体を脱灰することは、より目覚めた人間になろうとするすべての人にとって は不可欠です。ここで今回は松果体を脱灰するための手順をお勧めします! 1.まずは、できるだけ瞑想することです。ちなみに、氣楽舎でおこなっている松ぼっくり瞑想法が非常に効果的と感じています。効果を感じない瞑想法は変えた方がいいでしょう。 2.全有機食品を形成する有機アルカリを食べ、加工食品を避けます。肉、卵、砂糖、洗練された炭水化物、乳製品、穀物は酸性で、食べすぎると体の緩衝システムが壊れてしまって、血液のpHも酸性に偏ります。 3.フッ素フリーの歯磨き粉を使用するか、歯磨き粉を使用しない方が良いでしょう。 4.サプリメントなどのカルシウム補給剤や合成カルシウムの摂取を中止します。 5.焦げ付き防止(フッ素コート)の調理器具の使用をやめましょう。 内分泌系を支える有機食品を選択し、これを定期的な瞑想の実践と組み合わあわせることが、松果体を再活気性化して脱灰するための最良のメソッドです。すべての生物は食べ物を自分の身体に変える奇跡的で最も素晴らしい能力を持っています。そしていくつかの食品は他の食品よりも消化が簡単です。「脳」や「身体」のために食べましょう!身体がエネルギーを取込みやすい食品を選びましょう。あなたがあなた自身を知りたいのであれば、そんなあなたにとってどんな食品が一番良いのか、自分自身の身体がどう食べものを吸収しているかを注意深く観察してください。真の健康を享受するためには、道楽的障壁から自分自身を解放し、エネルギーや幸福のために食べるという、真にユニークな経験を楽しむことが重要です。完全な意識と命を授かった感謝の氣持ちで食べられる食事ほど美味しくて健康的なものはありません。   by ベンジャミン ...

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2021年 あけましておめでとうございます

みなさま、あけましておめでとうございます。 新年、2021年の展開を思いめぐらせると、不思議と頭に浮かびあがるのは昨年の様々な挑戦と学び。 過去の経験を未来につなげたいという氣持ち。 めぐる季節と共に、めぐる暮らしがあることを改めて感じています。 山の開拓、土木、建築作業 米づくり、栗畠の管理、茅葺き、庭づくり、 四季の野良作業 昨年、手探りでがむしゃらに取り組んだはじめての作業を、今年はもう少し手際よくできたらいいなぁ。 余裕を持って、四季折々の暮らしを楽しみたいと思います。 そしてその暮らしの豊かさや喜びを、地域の交流や宿泊業にも反映していきたいと思います。 元旦は、久しぶりに夫婦でテンの散歩に出かけ、氏神神社を参拝し、お神酒をいただきました。 残り雪に陽の光がキラキラしてスッキリと爽やかな朝でした。こういうひとコマを大事にしたい。 さあ、大きく息をすってはいて、 朗らかに軽やかにいきましょう。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。 おめぐり庵 ベン&マサミ Happy new year !! We live with the seasons around as always and we want to build on our past experience. The past leads to the future. Wishing everyone a healthy, positive year. ...

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おめぐり山のキッチン建設 一階骨組みまで

山からヒノキを伐り出してホゾの凸凹を準備し、 一階部分の骨組みまでできましたーっ! 力仕事現場は、時々現れる助っ人に大助かりです🙏✨ The kitchen construction at the foot of a mountain - the frames of the base floor has been built.  各丸太の接合の凸凹(ホゾ)を準備するベン     助っ人が現れて、どんどん組まれていきます。   一階部分できたどーっ!...

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おめぐり山のキッチン建設開始 ヒノキの伐りだし

山のキッチンの建設が始まりました。 で、まずは山から桧を伐り出すところから。。。(基礎(土台)となる石は6月に設置済み) さて、おめぐり山のヒノキ林は30年以上の間、間伐等の手入れが入っていないので、 ヒノキは細身ですが、きれーいにまっすぐ育っています。 30年以上の間、じわりじわりと育ったヒノキは年輪がギュッとしまって、ものすごく硬くて丈夫!! 去年の夏に皮剥ぎをしていたから、すっかり水分も抜けて、最高の建材となりました◎ 木の先端部分や枝まで、全て大切に使わせていただきます。感謝。。。                 そして、伐り開いたこの土地には広葉樹を植えます。 (どんぐりプロジェクト2020も始動しておりますよー!)       We have started another project which is a construction of a kitchen at the foot of the mountain. Cutting Hinoki trees is the first step. ...

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Dojo for realization and sustainability 持続可能性と実現のための道場

*Dojo for realization and sustainability* Hope everyone is doing well and training smart. We have been taking advantage of this pandemic time to make progress on the Jinen-Do martial arts Dojo and natural garden construction. We are working to create a fully sustainable food garden along with using completely sustainable natural building materials and supplies for the Dojo and retreat center. Amongst the modern unbalanced world the need for sustainable and natural lifestyle becomes clearer by the day. The realization of unity with the natural way is a vital step for Budo practitioners. Jinen-Do practitioners training is expanded into an all encompassing sustainable lifestyle. The ancestors of the art, lived as a part of nature. Thus progression in Jinen-Do is deeply rooted to aligning to live as a part of nature not just with nature. We have completed our first thatched roof building which will hold a composting-toilet. And have leveled the...

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森のこと その3 ドイツの視点、日本の盲点

山(森)のこと その3   ードイツの視点、日本の盲点 ドイツ人といえば、大のハイキングやトレッキング好き。おめぐり庵に宿泊するお客さんも、ドイツ出身といえば森を愛する人ばかりです。 そんなドイツの森ですが、驚くことに、原生林はほとんどありません。 というのも19世紀、ドイツも日本と同じように、国の森のほとんどを広葉樹林から針葉樹林にかえてしまった過去があるらしいのです。 しかしドイツは、これじゃ長続きせん、とアクションをおこしました!1970年代頃から、持続可能な森にするため、より自然に近い環境づくり、広葉樹の植樹を始めたのです。 ドイツ各地の立地条件や風土に合った森づくりには、森林コンサルタントが貢献しています。(実はWWOOFerグレッグはこの森林コンサルタントでした。) 彼らは、土壌や多様な植物や虫や動物がすべてつながりあっているという視点を持って森をみています。自然の反応をじっくり観察しながら手を加えていきます。 こうして、木の成長や生態系の順応に合わせて、もとの自然林に近い森づくりをしているドイツの森には現在、針葉樹もあれば広葉樹もあります。 豊かな森は人々の憩いの場になっています。 それに比べて、日本の多くの杉檜山は放置状態。暗い杉檜林には他の植物は育ちません。単一の植生では、野生動物は生きられません。 日本各地に広がる放置されっ放しの杉檜山は、もとの生き生きした状態に返していくべきだと私たちは思ってます。   グレッグと私たちが驚いたことがあります。 それは、伐採後の植樹に、ドイツは広葉樹だけに補助金を出すのに対し、西予市では杉ヒノキだけにしか補助が出ないという事実です。。。ガーン、なぜまた杉ヒノキ⁉︎ どうか視点を変えて欲しい。視野を広げて欲しい。そしてアクションをおこして欲しい。 山をみるとき、水、土、陽の光、その中で生きるありとあらゆる生命のつながりをみているかどうか。山を大切にすることが、自分や家族や地域を大切にしているということにつながる。それがみえるかどうか。 山だけじゃなく、海も川も畑も田んぼも。 大きなつながりに視点が注がれる時、私たちはもっと豊かになれる。  ...

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森のこと その2 杉檜山と人の暮らし

山(森)のこと その2 ー杉檜山と人の暮らし(宇和のお話) 「昔はなぁ、親から息子への世代交代で家を新築にしたり建て増したりする頃、檜を山から伐りだして使いよったんよ。伐採したらまた次の代のために植えとく。そしたら60年後、次また家を建てる時には檜が大きくなって使える。家の建て替えを木の生育に合わせて、上手くことしなさった。」 これは私たちが住む宇和町の、70代の方のお話です。なるほど、だから山の家は梁や柱が太くて立派なんだなぁ。山間部では木を育て利用するということが人の営みの一部にあったのだなぁ。漁村出身の私はすっかり感心しました。 それにしても、もとの自然林を伐採し、杉檜を植林し、下草を管理して、あそこまで育てるというのは大変な労力と時間です。 「昔は木は高価やったんよ。戦後は政府からの補助もあったけん、雑木林や自然林もほとんど杉檜林にしてしもた。昔の人はエライけんのう、よう働いた。」 木を重宝した時代、木がお金をうむ時代。 戦後の拡大造林政策は日本各地の山を自然林から人工林に変えました。 「そやけど今じゃもう、輸入材ばっかりになってしもた。国産檜も価格もだいぶ下がったし、伐採したら人件費の方が高くつくくらいよ。山の手入れにもお金がかかるし、間伐もしとらんけん、山も荒れてきとらい。」 時代は変わって、今では逆に木の家が珍しいものとなりました。かつての木と人の営みは昔話になり、杉檜山はむしろお荷物になっています。 私たちが住む稲生地区の山にも、たくさんの杉檜の放置山があります。山の管理が赤字になるという理由の他にも、山の管理をしていたおじいさんが高齢で動けない、もしくは亡くなって、家族がどうして良いか分からず放置しているケースもあるようです。 さらに、近年になって、畑仕事が困難になってきたお年寄りが、元々畑だったところに檜を植林しています。ある程度育てば、針葉樹林には他の植物が生えにくいから草刈りをしなくて良くなるという目算。こうして、いわゆる里山という部分が消え、人里に針葉樹林が迫っているという状況です。 私たちはこれらの放置された杉檜山をどう未来に託していけるのだろう。 つづく ...

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