おめぐり庵

はじまりはペヨーテだった その1

二十歳の頃、私はメキシコにいた。 今しかできないことがある。と在学中の大学を半年間抜け出し、やってきた中南米。大学ではスペイン語を履修していたし、中南米の音楽やダンスなど、陽気な文化も好きだった。そしてなにより古代マヤ文明の持つ人智を超えた力に惹かれていた。 初めて長期で滞在する異国の地。食文化や生活様式の違いは興味深く、日々の暮らしそのものが刺激に溢れていた。 とにかくなんでも積極的に体験したかった。学学校に通いながら、ダンス教室にも通ったし、あちこち観光旅行にも出かけた。 近くはティオティワカン遺跡、遠くはグァテマラのジャングルにあるティカル遺跡までめぐり、マヤ文明の圧倒的スケールを肌で感じた。 もっともっと、留学生でも観光客でもなく、人種の壁も超えてメキシコの空氣に溶け込み、大地そのものとつながるような体験をしたいと思っていた。 そんなある日、語学学校の友人から面白い話を聞いた。 「メキシコシティからアメリカへと向かう鉄道の、途中にある砂漠にペヨーテという幻覚作用をもたらすサボテンがある。先住民たちはこのペヨーテを非常に神聖なものとして様々な儀式に用いていたらしい。」 「ただ、ペヨーテの神聖な力によって正しく意識が拡大されるのは、精神性と霊性の高い者に限られる」と。。。 『これだ!』 と直感的に思った。そして、すぐに旅の手配を整えて、アメリカ行きの鉄道に乗り込んだのだった。 つづく ...

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2021年米づくり 〜温湯消毒→浸種

今年も米づくりの時期がやってきた。 今年はうるち米にハッピーヒルという品種を植えるYO! ハッピーヒルは、自然農法で有名な福岡正信さんが、「終戦直後、ビルマの奥地から日本兵が持ち帰った長稈多粒のモチ種と、日本の穂重型の品種を交配して、1986年に育成固定」したお米だ。 一反ちょっとの田んぼ用に1kgの種籾を購入 おめぐり山の田んぼでは無農薬無除草剤はもちろんのこと、無肥料で米づくりをする。 ハッピーヒルはこの条件下でよく育つとのこと◎ また、玄米で食べて美味とのことで、おめぐり庵の食生活にぴったりなのだ◎ 事前に、味はどんなものかチェックしたかったので5kg購入し、試食してみた。 あっさりと素朴な野生味のある味わいで、私たち好み!「うん、これだ。」と確信。 5kgで5000円。やはり、いい値段するね〜 さて、記念すべき米づくり2021のスタートは4月12日、新月。 月のパワーをもらいながら種籾に目覚めてもらうイメージで☆ 温湯消毒→浸種をした。 今年は塩水選(種籾を塩水につけて、沈んだ籾が良い籾として選抜する方法)は行わず、温湯消毒の際に浮かんだ籾を取り除くだけにした。 温湯消毒は、農薬を使わないでお湯で籾の殺菌をする方法。マニュアルどおりにいくと60度のお湯で10分。しかし、55度にしかならなかったので15分つけた。(でた!いつもの掟破り笑) この温湯消毒の後は、冷水にじゃぶん。すぐにおめぐり山に持っていき、山水にじゃぶん。 水温は11度。積算水温を100度として、100÷11=9.09日間浸種する。 山水に9日間浸水し、その後籾ふり。(浸水した種を土にまく作業)。 ということは4月20日、大安、穀雨の始まりの日。日和も良し。 さてさて、この籾ふりという作業、それはそれは地味で根氣がいるものでして。。。(ちなみにベンはこういうチマチマした作業は苦手) 昨年2020年の籾ふりの様子。母が手伝いに来てくれた。 今年は株間を30cm×30cmにする予定。 稲は一本植えにするとして、30m×18mの田んぼに12000本必要という計算。 (ちなみに昨年の株間は50cm×50cm、1〜2本植え。収穫量が思いの外少なかった。。。山からの冷たい水を使う山間部は株間は狭い方が良いらしい。) 種籾の数が限られているため、去年と同じようにセルトレイで育てることにする。イヌッキーにもらった200穴は36枚と500穴も使いつつ。 昨年の初めての米づくり経験から得た学びを生かして、今年は1年間私たちと宿のお客さんが食べられる収穫量を目指すぞーっ! 自分たちの米づくりスタイルや食の好みに合った「ハッピーヒル」に期待を膨らませつつ、米づくり2021、はじまりはじまり〜☆ ...

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おめぐり山の畑-はじまりは2020年春

おめぐり山の畑づくりを始めてから、四季がひとめぐりした。 今、改めて畑づくりのこれまでを振り返ってみたいと思う。 私たちがおめぐり山と出会い、その土地を譲り受けたのは2年前(2019年春)。それまで、てるみさんという、70半ばのおばあちゃんが無農薬、無除草剤を30年以上徹底して、山草を刈り2反ほどの米をつくってきたのだ。 2018年の西日本大豪雨は山の小川の底をごっそりと削り取ってしまった。田んぼへの引水が困難になったのをきっかけに、てるみさんは米づくりをやめた。 2019年、田んぼだったその土地には、チドメグサという湿地を好む多年草にべったりと覆われ、ところどころにセリやヨモギが群生していた。 2019年春。てるみさんに土地の案内をしてもらう。 2019年夏。もともと田んぼだった場所。ためしにシソ、マリーゴールド、ひまわりの種を部分的に撒いてみた。チドメグサの勢力がものすごくて、背の高い雑草が生えない! 2020年春。4段ある棚田1段を畑にしよう!と一念発起!畑づくりのはじまりはじまり☆ 畑づくりは私(昌美)の担当、好きなようにやらせてもらうよ〜! 山水が流れてこむ場所はレンコン池に。その水場と周りの湿地はビオトープにしよう。真ん中に畑を眺めて楽しむ歩道を作ろう。曲がりくねった歩道に沿って畝をたててみよう!ジメジメした場所、日陰になる場所にあった野菜や花を植えよう!そうやって、絵を描くように全体のデザインをした。 2020年3月 レンコン池作りの様子 レンコン池に流れ込む山水の通り道。ベンが水路を作ってくれた。 2020年春。全体のデザイン完成! この春、米づくりにも着手。田植え、草取り、稲刈り、脱穀、全て手作業でする米づくりは楽しくもあり、大変でもあり。。。 2020年夏。はじめての米づくりに氣をとられている間に、畑は雑草のジャングル状態に!!初夏の大雨で3回ほど畑は池のようになり、枯れた野菜多出。7月いっぱい続いた梅雨と8月の日照りもきつかった〜。 2020年夏。雑草ジャングルになった畑。 この夏は、トマト、ナス、きゅうり、ズッキーニは不作。ホピコーン、唐辛子、ハバネロ、カボチャ、空芯菜などは収穫できた。そうそう、レンコンは山水が冷たすぎたのか、葉っぱも花も育たず。。。残念! どうやらこの畑づくりの鍵となるのは水!まず水捌けを良くする必要がありそうだと、畑の中に水路を作った。 畑の中を走る水路。このおかげで水問題がかなり軽減! そして現在、2021年春、畑の草が変わった!!チドメグサやセリなどの湿地を好む草が消え、ホトケノザ、オオイヌノフグリ、カラスノエンドウ、ハコベなどの畑の草が増えた。うんうん、畑らしくなってきたよー。 2021年4月現在。キャベツ、白菜、大根などの春野菜の花が咲く あとはこの草たちとうまく付き合いながら、畑の中の有機物の循環を促しながら、土から生まれる世界を豊かにしていきたい。春の土用はもうすぐ。 ...

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WWOOFer in January ☆Mako

盛りだくさんの10日間を経て、1月のWWOOFerが次のホストさんのところへ旅立ちました。 おめぐり庵ではこれまで何人ものWWOOFerを受け入れてきましたが、実は今回のマコちゃんが初めての日本人でした。そして来月も日本全国から現在4件ものお問い合わせを受けています。(1件のみ採用) コロナ禍の影響なのか、今、日本の若者たちが「自給自足」「農のある暮らし」「持続可能な環境」といったビジョンを持って動き出しているのを感じています。 WWOOFというシステムの軸にもなっている「オーガニックな暮らし」は、今の混沌とした世の中をかえる鍵だと私たちは思っています。それは、まだまだ各地の農村に残っている大地と繋がった人の営み。素朴で誠実な生活。おめぐり庵は、宿泊業やWWOOFホストを通して、そんな暮らしを共有できる場でありたいと思っています。😊 最終日、マコちゃんから手紙をもらいました。「日本の伝統的な暮らしや文化に興味が湧き、もっと知りたいと思うようになった。視野が広がり、たくさんの自分のワクワクを見つけることができた。」というメッセージ、嬉しかったなぁ。マコちゃん、ありゲとう☆また会う日まで!✨ A WWOOFer in January has left for the next place. There are some young Japanese who have started to make action for organic & sustainable life. We are so glad to be a host for those people. 😊 ...

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おめぐり山のキッチン建設

少しずつ、確実に進んでいます、おめぐり山のキッチン建設。Little by little, the mountain-site-kitchen construction have been progressing.   2021年1月30日、垂木の打ちつけが完了し、2階骨組みまでできましたーっ!Jun. 30, we have completed building its whole structure.     ここで特記したいこと。それは、ここまで全ておめぐり山のヒノキ林から丸太を一本一本伐り出して使っていること。Special note:So far, we have cut cider trees from our mountain and used them.     2年前の夏に皮を剥ぎ、立ち枯らしさせたヒノキ林。丸太は全て大切に使い、この後広葉樹を植林していきます。We peeled the bark of the trees in summer 2years ago. They have dried very well and became high-quality lumbers.     さて、これから屋根葺きと壁張りを並行して進めます。屋根は大和葺き(長板葺き)にする予定です。(伊勢神宮でこの手法が使われているようです。) From now, we will construct the roof and wall at the same time.   明確な設計図はなく、創りながらこうしよう、ああしよう、と夫婦で話し合いが繰り広げられる日々。口喧嘩は多少あっても怪我だけはないよう氣をつけます。     ...

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雪ごもり

1月7日から積もり始めた雪が、あたりを銀白の世界にかえて4日目。 ゆっくりゆっくりと地面に舞い落ちる雪の時間。 朝のテンの散歩では静かな雪の世界を楽しんでいます。 新雪の上に残った1匹の動物の足跡。猫の足より大きく歩幅もひろい。私たちの散歩コースを先導するように続いています。 どこかの犬がはぐれたのかなぁ。。なんて考えてたら、その足跡は田んぼの畦道を横ぎって、薄暗い森の中へと消えていきました。 もしかしてキツネかなぁ? これまで見かけたことのない動物の存在を想像して、なんだか嬉しくなりました。 家では一日中薪ストーブに火をつけてゆっくりと過ごしています。 いつもは土間の隅につながれているテンも、部屋の中にいれてもらってます。火の前を陣取ってヌクヌク氣持ち良さそう。 3日も経つと、そろそろ土いじりが恋しくなってきました。種のカタログを見たり、本を読んだり、自然農を実践している方々の映像をYouTubeで見ながら、さて、今年はどんな風にやってみようかと思いを巡らせています。 ベンは山の建設作業に必要な、ノミやチェーンソーなどの道具の歯を磨ぎ始めました。 積雪が溶けたら、ヒノキを伐りだしてキッチン建設の続きが始まります。茅刈りにも行かなくちゃ。やりたい作業が列をなして待っています。 1月11日、今日で積雪 4日目。もうそろそろ雪も溶け出すだろうと期待しつつ、 しめきっていた部屋に風をいれて掃除でもしよっと。 written by Masami ...

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七草粥2020 Seven Spring Hurbs

 2021年1月7日 毎年恒例、野や畑から採ってきた七草のお粥を 今年は赤餅をコトコトと煮込み、自家製塩麹で味付け。 滋味に富んだ味わいと粥の温かさが五臓六腑にしみわたります。 今年も心身健やかに歓び多き一年でありますように。。。 Wishing for good health and prosperity, we had the seven-spring-hurb-porridge this morning. Jan.7.2021 ...

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松ぼっくり食事法

明けましておめでとうございます! 新しい食事方法で新年を始めませんか? まずはじめに、なぜあなたは「食べる」のでしょう? 単に美味しいから、もしくはアルコールによく合うからであるならば、あなたはおそらく中毒問題を抱えています。リハビリテーションセンターにチェックインするべきかもしれません。 食べものは本質的に私たちの体にエネルギーを供給するための手段です。ある意味で、食べものは唯一の真の薬学です。私達が私達にとって最も良いものを食べるならば、私達は最も良い私達になることができます。ですが、一般的には、「味」を最重要項目として食べているようです。確かに「味」は食べ着物が新鮮であるかどうかとかいう基本的な情報を知るために必要ですが、何を食べるかを決定づける重要項目になってはいけません。そのような、非常に短期間であるものを重要視していると、本当の健康的な食事を摂ることができなくなります。   松ぼっくり食事法(目覚めるための食事法) (松ぼっくりを食べる食事法ではありませんよ!) 現代は体重を減らす、筋肉を増すなどの身体的変化のために食事を選択することも一般的になっています。そうではなく、「食べる」ということにより高い目的を持ち、あなた自身が秘めた能力の開花と普遍的な成長のために食事をしてはどうでしょうか?そこで、松果体の脱灰を意識することをお勧めします。松果体は、私たちの体内時計、私たちの睡眠-覚醒サイクル、生殖システム、そして私たちが知っているよりはるかに多くの大切な身体機能を管理しています。松果体は私たちの脳の中心にあり、小さく松ぼっくりに似ていることから、その名前が付けられています。それで氣楽舎では松ぼっくり食事法と呼びます。 ですが、恐ろしいことにこの内分泌器は、現代の生活環境が原因で石灰化している傾向があります。この石灰化の主な原因は、合成フッ化物、塩素、および合成されたカルシウムです。 石灰化した松果体を脱灰することは、より目覚めた人間になろうとするすべての人にとって は不可欠です。ここで今回は松果体を脱灰するための手順をお勧めします! 1.まずは、できるだけ瞑想することです。ちなみに、氣楽舎でおこなっている松ぼっくり瞑想法が非常に効果的と感じています。効果を感じない瞑想法は変えた方がいいでしょう。 2.全有機食品を形成する有機アルカリを食べ、加工食品を避けます。肉、卵、砂糖、洗練された炭水化物、乳製品、穀物は酸性で、食べすぎると体の緩衝システムが壊れてしまって、血液のpHも酸性に偏ります。 3.フッ素フリーの歯磨き粉を使用するか、歯磨き粉を使用しない方が良いでしょう。 4.サプリメントなどのカルシウム補給剤や合成カルシウムの摂取を中止します。 5.焦げ付き防止(フッ素コート)の調理器具の使用をやめましょう。 内分泌系を支える有機食品を選択し、これを定期的な瞑想の実践と組み合わあわせることが、松果体を再活気性化して脱灰するための最良のメソッドです。すべての生物は食べ物を自分の身体に変える奇跡的で最も素晴らしい能力を持っています。そしていくつかの食品は他の食品よりも消化が簡単です。「脳」や「身体」のために食べましょう!身体がエネルギーを取込みやすい食品を選びましょう。あなたがあなた自身を知りたいのであれば、そんなあなたにとってどんな食品が一番良いのか、自分自身の身体がどう食べものを吸収しているかを注意深く観察してください。真の健康を享受するためには、道楽的障壁から自分自身を解放し、エネルギーや幸福のために食べるという、真にユニークな経験を楽しむことが重要です。完全な意識と命を授かった感謝の氣持ちで食べられる食事ほど美味しくて健康的なものはありません。   by ベンジャミン ...

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2021年 あけましておめでとうございます

みなさま、あけましておめでとうございます。 新年、2021年の展開を思いめぐらせると、不思議と頭に浮かびあがるのは昨年の様々な挑戦と学び。 過去の経験を未来につなげたいという氣持ち。 めぐる季節と共に、めぐる暮らしがあることを改めて感じています。 山の開拓、土木、建築作業 米づくり、栗畠の管理、茅葺き、庭づくり、 四季の野良作業 昨年、手探りでがむしゃらに取り組んだはじめての作業を、今年はもう少し手際よくできたらいいなぁ。 余裕を持って、四季折々の暮らしを楽しみたいと思います。 そしてその暮らしの豊かさや喜びを、地域の交流や宿泊業にも反映していきたいと思います。 元旦は、久しぶりに夫婦でテンの散歩に出かけ、氏神神社を参拝し、お神酒をいただきました。 残り雪に陽の光がキラキラしてスッキリと爽やかな朝でした。こういうひとコマを大事にしたい。 さあ、大きく息をすってはいて、 朗らかに軽やかにいきましょう。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。 おめぐり庵 ベン&マサミ Happy new year !! We live with the seasons around as always and we want to build on our past experience. The past leads to the future. Wishing everyone a healthy, positive year. ...

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おめぐり山のキッチン建設 一階骨組みまで

山からヒノキを伐り出してホゾの凸凹を準備し、 一階部分の骨組みまでできましたーっ! 力仕事現場は、時々現れる助っ人に大助かりです🙏✨ The kitchen construction at the foot of a mountain - the frames of the base floor has been built.  各丸太の接合の凸凹(ホゾ)を準備するベン     助っ人が現れて、どんどん組まれていきます。   一階部分できたどーっ!...

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