じねんの道

茅葺き円形道場を建てる 〜その1

2022年3月7日、満を持して、本日、道場の建設着工しましたーっ!!1日で無事、最初の六角形の骨組みがほぼ立ちました◎ そして実際建ててみると、なんという圧倒感!!六角形の空間からはとんでもないエネルギーが感じられます! 初めの六角形。2人で1日がかりで建てました! なんだかすごいものを作ってる感が出てきましたよ=333 取り憑かれたように柱を組み立てる2人の姿をコチラの動画でご覧ください。      ↓ https://youtu.be/22fwiXoZu7o ところで、道場の柱は全てほぞ継ぎで組まれていきます。太さの異なる丸太に120度(6角形だから)にほぞ穴を施すのは、わかる人にしかわからない複雑さ。几帳面に測定と確認を繰り返し、コツコツと全ての柱のほぞ穴を準備してきたベンジャミン。 柱一本一本をコツコツ丁寧に準備 実際建ててみて、全ての各接合部分がぴったりハマり、本人もびっくり!笑 その他にも、竹の足場や諸々の道具や仕掛けを用意し、夫婦2人だけでも建てられるようにと抜かりなく段取りしたベンジャミン、こりゃブラボーだと言うしかない! さてここから3週間、ベンジャミンは次の六角形を接合する準備をコツコツ進めます。 次の6本の柱をつなぐ準備 そして、3月31日、ついに次の六角形の柱を建てましたーっ! 順調、順調!! これで合計12本の柱が建ちました。ここまでくると、かなり骨組みの強度が高まっています。 残すはあと12本の柱。ここからは一本一本接合していきます。 〜つづく〜 数々のベンの神業はコチラの動画でご覧ください ↓ https://youtu.be/qVhF9sxD-9s ...

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私たちの活動➖動画集

Our activities ➖YouTube channel&TV channel こんにちは。おめぐり庵のベン&昌美です。 こちらの動画では、私たちの暮らし、農作業の様子、建築の様子、様々なプロジェクトを観ることができます◎ 是非観てね☆ Hello there!! Our activities are on the YouTube channel below. Check it out! ↓ ↓ ↓ おめぐり庵のYouTube サイト『Jinen-do』 https://youtube.com/channel/UCDq7ApL3QXHVeH0FsAmdBIQ 愛媛ローカル番組『ヒメラバ』に出演 第1回目 https://youtu.be/c9C_JQ4dAhI 第2回目 https://youtu.be/96FkSlDpUqU ...

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2021年米づくり 〜温湯消毒→浸種

今年も米づくりの時期がやってきた。 今年はうるち米にハッピーヒルという品種を植えるYO! ハッピーヒルは、自然農法で有名な福岡正信さんが、「終戦直後、ビルマの奥地から日本兵が持ち帰った長稈多粒のモチ種と、日本の穂重型の品種を交配して、1986年に育成固定」したお米だ。 一反ちょっとの田んぼ用に1kgの種籾を購入 おめぐり山の田んぼでは無農薬無除草剤はもちろんのこと、無肥料で米づくりをする。 ハッピーヒルはこの条件下でよく育つとのこと◎ また、玄米で食べて美味とのことで、おめぐり庵の食生活にぴったりなのだ◎ 事前に、味はどんなものかチェックしたかったので5kg購入し、試食してみた。 あっさりと素朴な野生味のある味わいで、私たち好み!「うん、これだ。」と確信。 5kgで5000円。やはり、いい値段するね〜 さて、記念すべき米づくり2021のスタートは4月12日、新月。 月のパワーをもらいながら種籾に目覚めてもらうイメージで☆ 温湯消毒→浸種をした。 今年は塩水選(種籾を塩水につけて、沈んだ籾が良い籾として選抜する方法)は行わず、温湯消毒の際に浮かんだ籾を取り除くだけにした。 温湯消毒は、農薬を使わないでお湯で籾の殺菌をする方法。マニュアルどおりにいくと60度のお湯で10分。しかし、55度にしかならなかったので15分つけた。(でた!いつもの掟破り笑) この温湯消毒の後は、冷水にじゃぶん。すぐにおめぐり山に持っていき、山水にじゃぶん。 水温は11度。積算水温を100度として、100÷11=9.09日間浸種する。 山水に9日間浸水し、その後籾ふり。(浸水した種を土にまく作業)。 ということは4月20日、大安、穀雨の始まりの日。日和も良し。 さてさて、この籾ふりという作業、それはそれは地味で根氣がいるものでして。。。(ちなみにベンはこういうチマチマした作業は苦手) 昨年2020年の籾ふりの様子。母が手伝いに来てくれた。 今年は株間を30cm×30cmにする予定。 稲は一本植えにするとして、30m×18mの田んぼに12000本必要という計算。 (ちなみに昨年の株間は50cm×50cm、1〜2本植え。収穫量が思いの外少なかった。。。山からの冷たい水を使う山間部は株間は狭い方が良いらしい。) 種籾の数が限られているため、去年と同じようにセルトレイで育てることにする。イヌッキーにもらった200穴は36枚と500穴も使いつつ。 昨年の初めての米づくり経験から得た学びを生かして、今年は1年間私たちと宿のお客さんが食べられる収穫量を目指すぞーっ! 自分たちの米づくりスタイルや食の好みに合った「ハッピーヒル」に期待を膨らませつつ、米づくり2021、はじまりはじまり〜☆ ...

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おめぐり山の畑 2020年春

おめぐり山の畑づくりを始めてから、四季がひとめぐりした。 今、改めて畑づくりのこれまでを振り返ってみたいと思う。 私たちがおめぐり山と出会い、その土地を譲り受けたのは2年前(2019年春)。それまで、てるみさんという、70半ばのおばあちゃんが無農薬、無除草剤を30年以上徹底して、山草を刈り2反ほどの米をつくってきたのだ。 2018年の西日本大豪雨は山の小川の底をごっそりと削り取ってしまった。田んぼへの引水が困難になったのをきっかけに、てるみさんは米づくりをやめた。 2019年、田んぼだったその土地には、チドメグサという湿地を好む多年草にべったりと覆われ、ところどころにセリやヨモギが群生していた。 2019年春。てるみさんに土地の案内をしてもらう。 2019年夏。もともと田んぼだった場所。ためしにシソ、マリーゴールド、ひまわりの種を部分的に撒いてみた。チドメグサの勢力がものすごくて、背の高い雑草が生えない! 2020年春。4段ある棚田1段を畑にしよう!と一念発起!畑づくりのはじまりはじまり☆ 畑づくりは私(昌美)の担当、好きなようにやらせてもらうよ〜! 山水が流れてこむ場所はレンコン池に。その水場と周りの湿地はビオトープにしよう。真ん中に畑を眺めて楽しむ歩道を作ろう。曲がりくねった歩道に沿って畝をたててみよう!ジメジメした場所、日陰になる場所にあった野菜や花を植えよう!そうやって、絵を描くように全体のデザインをした。 2020年3月 レンコン池作りの様子 レンコン池に流れ込む山水の通り道。ベンが水路を作ってくれた。 2020年春。全体のデザイン完成! この春、米づくりにも着手。田植え、草取り、稲刈り、脱穀、全て手作業でする米づくりは楽しくもあり、大変でもあり。。。 2020年夏。はじめての米づくりに氣をとられている間に、畑は雑草のジャングル状態に!!初夏の大雨で3回ほど畑は池のようになり、枯れた野菜多出。7月いっぱい続いた梅雨と8月の日照りもきつかった〜。 2020年夏。雑草ジャングルになった畑。 この夏は、トマト、ナス、きゅうり、ズッキーニは不作。ホピコーン、唐辛子、ハバネロ、カボチャ、空芯菜などは収穫できた。そうそう、レンコンは山水が冷たすぎたのか、葉っぱも花も育たず。。。残念! どうやらこの畑づくりの鍵となるのは水!まず水捌けを良くする必要がありそうだと、畑の中に水路を作った。 畑の中を走る水路。このおかげで水問題がかなり軽減! そして現在、2021年春、畑の草が変わった!!チドメグサやセリなどの湿地を好む草が消え、ホトケノザ、オオイヌノフグリ、カラスノエンドウ、ハコベなどの畑の草が増えた。うんうん、畑らしくなってきたよー。 2021年4月現在。キャベツ、白菜、大根などの春野菜の花が咲く あとはこの草たちとうまく付き合いながら、畑の中の有機物の循環を促しながら、土から生まれる世界を豊かにしていきたい。春の土用はもうすぐ。 ...

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WWOOFer in January ☆Mako

盛りだくさんの10日間を経て、1月のWWOOFerが次のホストさんのところへ旅立ちました。 おめぐり庵ではこれまで何人ものWWOOFerを受け入れてきましたが、実は今回のマコちゃんが初めての日本人でした。そして来月も日本全国から現在4件ものお問い合わせを受けています。(1件のみ採用) コロナ禍の影響なのか、今、日本の若者たちが「自給自足」「農のある暮らし」「持続可能な環境」といったビジョンを持って動き出しているのを感じています。 WWOOFというシステムの軸にもなっている「オーガニックな暮らし」は、今の混沌とした世の中をかえる鍵だと私たちは思っています。それは、まだまだ各地の農村に残っている大地と繋がった人の営み。素朴で誠実な生活。おめぐり庵は、宿泊業やWWOOFホストを通して、そんな暮らしを共有できる場でありたいと思っています。😊 最終日、マコちゃんから手紙をもらいました。「日本の伝統的な暮らしや文化に興味が湧き、もっと知りたいと思うようになった。視野が広がり、たくさんの自分のワクワクを見つけることができた。」というメッセージ、嬉しかったなぁ。マコちゃん、ありゲとう☆また会う日まで!✨ A WWOOFer in January has left for the next place. There are some young Japanese who have started to make action for organic & sustainable life. We are so glad to be a host for those people. 😊 ...

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おめぐり山のキッチン建設 一階骨組みまで

山からヒノキを伐り出してホゾの凸凹を準備し、 一階部分の骨組みまでできましたーっ! 力仕事現場は、時々現れる助っ人に大助かりです🙏✨ The kitchen construction at the foot of a mountain - the frames of the base floor has been built.  各丸太の接合の凸凹(ホゾ)を準備するベン     助っ人が現れて、どんどん組まれていきます。   一階部分できたどーっ!...

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おめぐり山のキッチン建設開始 ヒノキの伐りだし

山のキッチンの建設が始まりました。 で、まずは山から桧を伐り出すところから。。。(基礎(土台)となる石は6月に設置済み) さて、おめぐり山のヒノキ林は30年以上の間、間伐等の手入れが入っていないので、 ヒノキは細身ですが、きれーいにまっすぐ育っています。 30年以上の間、じわりじわりと育ったヒノキは年輪がギュッとしまって、ものすごく硬くて丈夫!! 去年の夏に皮剥ぎをしていたから、すっかり水分も抜けて、最高の建材となりました◎ 木の先端部分や枝まで、全て大切に使わせていただきます。感謝。。。                 そして、伐り開いたこの土地には広葉樹を植えます。 (どんぐりプロジェクト2020も始動しておりますよー!)       We have started another project which is a construction of a kitchen at the foot of the mountain. Cutting Hinoki trees is the first step. ...

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Dojo for realization and sustainability 持続可能性と実現のための道場

*Dojo for realization and sustainability* Hope everyone is doing well and training smart. We have been taking advantage of this pandemic time to make progress on the Jinen-Do martial arts Dojo and natural garden construction. We are working to create a fully sustainable food garden along with using completely sustainable natural building materials and supplies for the Dojo and retreat center. Amongst the modern unbalanced world the need for sustainable and natural lifestyle becomes clearer by the day. The realization of unity with the natural way is a vital step for Budo practitioners. Jinen-Do practitioners training is expanded into an all encompassing sustainable lifestyle. The ancestors of the art, lived as a part of nature. Thus progression in Jinen-Do is deeply rooted to aligning to live as a part of nature not just with nature. We have completed our first thatched roof building which will hold a composting-toilet. And have leveled the...

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森のこと その3 ドイツの視点、日本の盲点

山(森)のこと その3   ードイツの視点、日本の盲点 ドイツ人といえば、大のハイキングやトレッキング好き。おめぐり庵に宿泊するお客さんも、ドイツ出身といえば森を愛する人ばかりです。 そんなドイツの森ですが、驚くことに、原生林はほとんどありません。 というのも19世紀、ドイツも日本と同じように、国の森のほとんどを広葉樹林から針葉樹林にかえてしまった過去があるらしいのです。 しかしドイツは、これじゃ長続きせん、とアクションをおこしました!1970年代頃から、持続可能な森にするため、より自然に近い環境づくり、広葉樹の植樹を始めたのです。 ドイツ各地の立地条件や風土に合った森づくりには、森林コンサルタントが貢献しています。(実はWWOOFerグレッグはこの森林コンサルタントでした。) 彼らは、土壌や多様な植物や虫や動物がすべてつながりあっているという視点を持って森をみています。自然の反応をじっくり観察しながら手を加えていきます。 こうして、木の成長や生態系の順応に合わせて、もとの自然林に近い森づくりをしているドイツの森には現在、針葉樹もあれば広葉樹もあります。 豊かな森は人々の憩いの場になっています。 それに比べて、日本の多くの杉檜山は放置状態。暗い杉檜林には他の植物は育ちません。単一の植生では、野生動物は生きられません。 日本各地に広がる放置されっ放しの杉檜山は、もとの生き生きした状態に返していくべきだと私たちは思ってます。   グレッグと私たちが驚いたことがあります。 それは、伐採後の植樹に、ドイツは広葉樹だけに補助金を出すのに対し、西予市では杉ヒノキだけにしか補助が出ないという事実です。。。ガーン、なぜまた杉ヒノキ⁉︎ どうか視点を変えて欲しい。視野を広げて欲しい。そしてアクションをおこして欲しい。 山をみるとき、水、土、陽の光、その中で生きるありとあらゆる生命のつながりをみているかどうか。山を大切にすることが、自分や家族や地域を大切にしているということにつながる。それがみえるかどうか。 山だけじゃなく、海も川も畑も田んぼも。 大きなつながりに視点が注がれる時、私たちはもっと豊かになれる。  ...

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森のこと その2 杉檜山と人の暮らし

山(森)のこと その2 ー杉檜山と人の暮らし(宇和のお話) 「昔はなぁ、親から息子への世代交代で家を新築にしたり建て増したりする頃、檜を山から伐りだして使いよったんよ。伐採したらまた次の代のために植えとく。そしたら60年後、次また家を建てる時には檜が大きくなって使える。家の建て替えを木の生育に合わせて、上手くことしなさった。」 これは私たちが住む宇和町の、70代の方のお話です。なるほど、だから山の家は梁や柱が太くて立派なんだなぁ。山間部では木を育て利用するということが人の営みの一部にあったのだなぁ。漁村出身の私はすっかり感心しました。 それにしても、もとの自然林を伐採し、杉檜を植林し、下草を管理して、あそこまで育てるというのは大変な労力と時間です。 「昔は木は高価やったんよ。戦後は政府からの補助もあったけん、雑木林や自然林もほとんど杉檜林にしてしもた。昔の人はエライけんのう、よう働いた。」 木を重宝した時代、木がお金をうむ時代。 戦後の拡大造林政策は日本各地の山を自然林から人工林に変えました。 「そやけど今じゃもう、輸入材ばっかりになってしもた。国産檜も価格もだいぶ下がったし、伐採したら人件費の方が高くつくくらいよ。山の手入れにもお金がかかるし、間伐もしとらんけん、山も荒れてきとらい。」 時代は変わって、今では逆に木の家が珍しいものとなりました。かつての木と人の営みは昔話になり、杉檜山はむしろお荷物になっています。 私たちが住む稲生地区の山にも、たくさんの杉檜の放置山があります。山の管理が赤字になるという理由の他にも、山の管理をしていたおじいさんが高齢で動けない、もしくは亡くなって、家族がどうして良いか分からず放置しているケースもあるようです。 さらに、近年になって、畑仕事が困難になってきたお年寄りが、元々畑だったところに檜を植林しています。ある程度育てば、針葉樹林には他の植物が生えにくいから草刈りをしなくて良くなるという目算。こうして、いわゆる里山という部分が消え、人里に針葉樹林が迫っているという状況です。 私たちはこれらの放置された杉檜山をどう未来に託していけるのだろう。 つづく ...

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