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森のこと その1 海岸沿いの山と杉檜山

森のこと その1 海岸沿いの山と杉檜山

山(森)のこと その1
ー海岸沿いの山と杉檜山(マサミ体験談)
私は愛媛の宇和海に面した小さな漁村、明浜町田之浜で育ちまして、
小さな頃は蜜柑山とその周りの藪のような雑木林、ウバメガシ林の中でゴソゴソと遊びました。
小学生の頃には蜜柑山の段々畑の1番上の段から下の段まで忍者ハットリくんの歌を歌いながら飛び降りて下ったり、自生のビワをとって食べたり、
暖竹(ダンチク)の群生の中で基地を作ったりしたものです。
私の父はもう40年以上も猟犬と猪猟をしていて、その犬の散歩について行ってよく山歩きをしました。
食べられる山の木の実を教えてもらったり、ハメ(マムシ)を捕まえたり(ハメ焼酎にするため)、猪の足跡やヌタ場をチェックしたりしました。
   ←海岸沿いの山
そして今は、標高200mほどの里山、宇和町に住んでいます。
盆地という地形を持つこの町にはあちこちに田んぼが広がり、杉檜山が周りをぐるっと囲んでいます。
海岸沿いの山の自然に親しんでいた私にとって、初めてこの杉檜山に入った時は、「なんてキレイな(スッキリと整った)山なんだろう!」とびっくりしました。
藪はなく、トゲを持つバラやハゼの木の心配は要らず、樹々はまっすぐ伸びて1列に並んでいます。
足元は杉檜の葉っぱの絨毯になっていて、よそ見をしながらでも安心して歩ける山!
林道もあちこちに整備されていて、ちょうど良い散歩コースになりました。
さて、里山に引っ越してきて初めての春が来ました。
「山菜を採りに行こう!」ワラビやタラの芽を林道の犬の散歩コースで探しますが見当たりません。
その時はじめて、静かで美しい杉檜山には他の植物の氣配が無いことに氣づきました。
陽の光が足りないのです。
それから私の視点は山々全体を見るようになりました。
春、モコモコの新緑の中に山桜のピンクが混ざってそれはそれは賑やかな山。
それとは対照的に冬から変わらず同じ表情の緑の山(杉檜山)。
「なんだか不自然で、何かが足りない。」
そう直感した私は、杉檜林と人の暮らしについて調べ始めたのでした。
つづく
  ←杉檜山
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